過去に周囲から低い評価を受け続けたことで、どうせ私は、と常日頃から考えるようになってしまうことはあるだろう。
劣等感は、自らがその低い評価を認めてしまうことで成立してしまう。劣等感の塊という言葉があるが、それは周囲の評価を永遠に認め続けることで生じる、負のスパイラルによるものが大きい。
これには主に3つのタイプがあるといわれている。妬みを人より持ってしまい批判的な人間になってしまうタイプ、自慢話ばかりしてしまい優越感に浸ってしまうタイプ。そして、不幸アピールばかりし慰めて欲しいという態度を出してしまうタイプである。これらを抱える人は、無意識のうちにそれを態度に出してしまい、当の本人は気づいていないというケースが非常に多い。加えて、物事をネガティブな側面でしか見ることが出来ないために、マイナスの面でしか物事を比較できないという特徴がある。
しかし、これらの感情は、克服出来るという事を理解することが大切だ。人は潜在的になりたい姿や目標を自然と定義づけており、あまりにかけ離れた人は目標にしないという特徴がある。オリンピック選手には、ふつうは抱かない感情だろう。基本的には、自分に近い存在に対して表れる感情といえるだろう。
自分もできる、という気持ちを原動力にして克服しようとする力に変えることが、成長に繋がっていく。心理学では、優位性の追求という言葉があるが、劣等感は自分を成長させるバネになることを理解することが必要である。